夫とWAIS-Ⅳの振り返り会
先日戻ってきた「WAIS-Ⅳ」の結果をもとに、夫と振り返り会を行いました。
ちなみに戻ってきた結果はこんな感じです。
得点(IQ) |
信頼区間 |
結果 |
|
全検査(FSIQ) |
80 |
76-85 |
低い〜平均の下 |
言語理解(VCI) |
79 |
75-85 |
低い〜平均の下 |
知覚推理(PRI) |
84 |
79-91 |
低い〜平均 |
ワーキングメモリー(WMI) |
88 |
83-95 |
平均の下〜平均 |
処理速度(PSI) |
85 |
79-94 |
低い〜平均 |
全体的に低く、特別高いものもない。
うーん、いつ見てもショックです。
結果とともに心理士さんの考察や
それぞれの項目の結果が低い場合の傾向とその対策などが
A4用紙3枚ほどに書かれています。
今回はそれをもとに、
・その傾向は私に当てはまるかどうか
・どのように対策していくか
の話し合いを行いました。
傾向については
「*」のものは個人的に指摘されたもの、
「・」のものは一般的な傾向のようです。
<言語理解> 類似:5 / 単語:7 / 知識:8
傾向
*抽象的な考えを言語化することの困難さ
*言語化するときの語彙の乏しさ
・言葉の表現(正確に・わかりやすく・端的に伝えること)の苦手さ
*単語の意味を部分的もしくは誤って理解している傾向
*一般的な知識を理解し自分のものにすること、それを記憶し必要な時にアウトプットすることへの苦手意識
・言葉の指示(意味)理解の苦手さ
対策
・話す時に「あれ」「なんか」「的な」などで誤魔化さないようにする
・主語抜けしないように話す
・読書などで語彙の増加を目指す
・指示の出し方を工夫してもらう
→「噛み砕いて言ってもらえませんか?」「指示を細かく分けてもらえませんか?」
・説明理解を確認しながら進める
→「◯◯ということで合ってますか?」
・知っている言葉を使って新たな知識を獲得する
→「要するに◯◯ということですよね?」(言い換え)
・言葉に代わる手段、視覚的手がかりの活用
→図を描いてもらう・資料をもらう・チャットで対応してもらう等
・静かな環境を保つ
<知覚推理> 積木模様:7 / 行列推理:6 / パズル:9
傾向
*短時間で模様を作るコツ(問題解決能力)を獲得したように見られた
*途中から集中力と注意力が急に切れていた
→問題が難しくなったことですぐに解けなくなり、やや飽きがあった
*時間制限がなかったのに諦めが早かった
→時間の制限がなかったことに気がつかなかった
時間制限の確認/タイマーの有無等なにも聞いて(見えて)いなかったのがNG
*流動性知能や非言語的推理、抽象的な視覚刺激を分析・統合することが比較的得意
・図と地の読み取りの苦手さ(必要なものを見つけられない)
・図工や作業の苦手さ(空間把握できない、形を捉えるのが難しい)
・空間や空気を読む苦手さ(見たらわかるでしょがわからない)
対策
・苦手なことでも諦めずに取り組む
・頭に浮かんだ言葉をまず口にしていいか考える
・自分がどう思うかではなく、人の気持ちを考える
・視覚情報より明確な言語指示/言語での補足説明を求める
・書く時間に十分な時間を取る
・自己解決にセルフトークの活用を取り入れる(ポジティブな言葉を声に出す)
・自己評価のためのチェックリストを作成して活用する
<ワーキングメモリー> 数唱:10 / 算数:6
傾向
*耳で聞いた情報を単純に記憶することに苦手さはない印象
*複数の情報を一時的に記憶して考えることは困難な印象
*問題の繰り返しを多く求めていた
・指示が入りにくい(聞き間違いや聞き漏らし)
・記憶しながら他の作業をすることの苦手さ
(同時にいくつかの処理を求められる/複数の情報を一度に与えられる)
・読んだ文章の理解の苦手さ
・PDCA(実行機能追行)の苦手さ・さっき言ったばかりと言われる
対策
・①メモ ②声に出して繰り返す ③録音 ④もう一度聞く
・単語だけでなく文章で覚える努力(細かいニュアンスも記憶する)
・集中できる環境調整
・簡潔な指示、要点を絞っての説明をしてもらう
→「苦手なので要点だけお願いします」「一文を短くして伝えてもらえますか」
・スモールステップ、メモの活用
→自分で何がわからないか整理する・分かった気にならない
・自己解決できる方略を教える
→「〜〜〜というやり方なら得意です」
・記憶負荷が掛からない工夫
→「メモを取るのでもう一度お願いします」「1つずつ確認させてください」
<処理速度> 記号探し:9 / 符号:6
傾向
*出来た範囲内での間違いはなし
*視覚的な情報の仕分けや区別よりも、視覚的な連続処理の方が苦手な傾向
・単調な課題を継続して行うことが苦手
・見本を写す、板書を書き写すなど書くことが苦手
・作業(課題遂行)に時間がかかる
・集団のペースに合わせることが苦手
・急かされるとミスが増え作業が雑になる(どうせ間に合わないからやらない)
対策
・業務のプロセスを短く区切る、段階を踏んで処理する
→「どうやったら間に合うか」を考えながら取り組む
・業務に十分な時間をかける
・量より質を重視する業務に取り組む
・集中できる環境調整
…と、以上が振り返りの内容でした。
対策対策対策対策〜で個人的にはとっても息が詰まりそうです。
これだけたくさんの対策案が出てくると、
「普通の人」になるためにはたくさん努力しなくちゃいけないんだなとか
そもそも社会で生きていくためには「普通の人」にならないと受け入れてもらえないんだなとか
そんな暗ーい気持ちでいっぱいになりますね。
潰れない程度の、適度の努力💪で頑張っていきたいと思います。